断れない お願いの仕方

「あなたのこういうところを直してほしい 
というような「あなた」から始まる言葉だと「攻撃」になるので


「私は、そういう言い方をされると突き放されたようで悲しい  」というように
「私は」で始まる言葉を使うようにします。
これは、心理学の手法の一つで
「アイ(わたし)メッセージ」という方法です。
でも、実はここに大きな落とし穴があるのです。
というのも、
この手法を使えるのは「自己開示」の出来ている人だけなのです。


というのは
   「私は悲しい」
   「私は困っている」
   「私は怒っている」
   「私は妬ましい」
   「私は悔しい」

ネガティヴな言葉は しっかり整理して発しないと、
本当に困ったことが起こってしまう原因にもなるからです。
表現することは とても難しいことです。


逆に
きちんと伝えられる人は、自己開示の出来ている人であり、
そういう人のもとには、そういうネガティブな現象も起こりにくいのです。

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『本音』を言うと嫌われる。
『本音』を言うと傷つける。  と、一般的には言われます。


   本音なんて言ったら、喧嘩になるよ
   本音なんて言ったら、馬鹿にされる
   本音なんて言ったら、大変なことになる
   前に本音を言ったら、ひどいことになった

 さて、ここでよく考えてほしいのですが、「本音」とは何でしょうか?

答えは簡単♪ 「本当に望んでいること」ですね。
実は この「本当に望んでいること」は、人はなかなか口にして言いません。


 この「本当に望んでいること」が
叶えられないときに、人は悲しみや怒りを感じます。


そして、人は
この「悲しみや怒り」を「本音」だと誤解した認識をします

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    「その言い方に腹がたった」
    「そんなことされたら迷惑よ」
    「もっとこうするべきだと思う」
    「それはおかしいと思う」


この裏に、本音が「隠れて」いるのです。
今のは、あなたが感じた「意見」にすぎない。





「なんで、わたしは そこに腹が立ったのか」
「わたしは ホントはどうしてほしいのか・どうしてほしかったのか」
これがあなたの「本当の本音」です。

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    もっと優しく言ってほしい
    もっと認めてほしい
    もっと私を大事にして
    もっと私の話を聞いて



と願うものの・・・
    「その言い方はおかしい」
    「そのやり方はおかしい」
    「夫として それはないでしょ」
    「親なら、こうすべきでしょ」
と、怒りでものを言う。
本音が見えなくなってしまった・・・
怒りでコーティングして「理論」を相手にぶつけます。
これを「理論武装」と言います。

武装しているぐらいなんで、はなっから戦闘モードです♪
   負けないぞ!
   入ってこさせないぞ!
   ギャフンと言わせてやる!


これでは、喧嘩を売る形となり、喧嘩が始まります。
・・・喧嘩が『本音』だと錯覚されている方が 多いのは このせいじゃないではないでしょうか?
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

本音を言わずに、本音を分かってもらおうと言うのは"甘え"でしかありません。
「言わせるなよ」
   言わなくても気づいてよ
   かっこ悪いから 言いたくないんだよ
   好きに決まってんだろ 何度も聞くな
   今の一言で話す気が失せたよ
・・・面倒臭さや、テレが原因で言葉にしない。
・・・男性や男性化した女性に多いです・・・私はコレが多い 

「わかって欲しい」
   もっと優しく言ってほしい
   もっと認めてほしい
   もっと私を大事にして
   もっと私の話を聞いて

「認めてほしい」
   わたしだって こんなに頑張ってる
   わたしは もっとすごいって言ってほしい
   もっと愛してほしい
   ホントはもっと構ってほしい

っと心の声で話し、
 ◆◇◆◇
「聞いてくれない」
「認めてくれない」  っと結論を出し、
 ◆◇◆◇
「・・・もぅ言わない・・・」
「どうせ、わかってもらえないし・・・」
「・・・・(無言)」     となります。
 ◆◇◆◇

当然です。
途中をはぶかないで下さい。
声に出して 言って下さい。 
相手に伝えなければ・・・素直になってください

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
   すねないで
   いじけないで
   意地を張らないで
   ひがまないで
   ねたまないで
   ひねくれないで
   あきらめないで



すねないで・・・
相手を攻撃したり、馬鹿にすることで復讐しないで・・・


逆に
妙に物分かりのいい「いい人」にならないで・・・
  感じた感情を無かったことにしないで下さい。
  大切なときに、大切なことを伝えられなくなってしまいます。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
悲しみや、理不尽さに、怒りに立ち向かうのは ものすごくエネルギーが必要です。
また、子供のころには、そこまでのエネルギーや対応方法、表現方法も無いし知りません。

だから、
   笑うしかない
   言う通りに従うしかない
   気づかないふりをするしかない
   感情を閉じるしかない



そんなことしかできない場合があります。
その方が「まし」
そうしないと「安全に生きていけない」




すると、
その時感じた 怒りや悲しみ、欠乏感などの感情が
残ったまま蓄積されていきます。
   とりあえず笑ってやり過ごし
   とりあえず見なかったこと・感じなかったこととしてやり過ごす
いつの間にか ささくれた心が完成します。
無表情・無感情・無関心の出来上がり♪



本当は、悲しみや怒りといった感情は
無我夢中に 泣くだけ泣いて、感じつくすまで感じて 昇華させてしまえばいいのに。
  ◇◆◇◆◇
本人だけが、そのトラウマを知っているので、
その部分を「見ないように」「感じないように」「なかったこと」
にして、凍結させて生きていくのです。


しかし、いずれは解凍される時がやってきます。

   目の前の愛する人を使って
  

そして、当時の感情が「再現」されるのです。

人は 一人では成長することが難しい場合、人と肩を並べて活きればいいと思います。
お互いが成長するために、正直になってください。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

   私は 本当は、何を伝えたいんだろう?

   私は 要するに、何を分かって欲しいんだろう?

そして、
勇気を出して そんな本音を伝えてみてください。
きっと喧嘩にはなりません。




途中で喧嘩になってしまった時は
どちらかが「本音」を言ってないときです。



意地を張らずに
あなたから そっと歩み寄ってあげて下さい