夫婦の免疫学的不適合

ヒトの身体にあるHLA(主要組織適合抗体原系)は、臓器移植のとき拒絶反応を示したりするため、ドナーと臓器を受ける側のHLAが似ているほうが拒絶反応が少ないのですが、
妊娠の場合は夫婦間でHLAが似てると流産しやすいといわれる説と、
正常妊娠では、異物である胎児に対しての攻撃、拒絶反応が起き、それを防御してくれる抗体(遮断抗体)がつくられるために妊娠は継続しますが、流産を起こす患者さんはこの抗体の産生が悪いために防御することができず、拒絶反応を受けてしまうという説があります。



★治療法
夫リンパ球免疫療法 旦那様より1回50mlの血液を採血し、それを比重遠心法をという方法でリンパ球を分離、洗浄し、奥様の上腕に皮下注射します。
これを1週間に1回、計4回から6回行います。4回としている施設が多いですが、6回まで行えば十分であることがわかってきました。

治療の対象としては他の原因が見つからない場合に適応されますが、自己免疫抗体を持っている人はリンパ球移植は出来ません。

また、治療の有効性について充分な説明がされておらず、アメリカでは不確かであるとして今は行われていません。




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