HCG値ってなんだ??

妊娠の判定は、尿中または血中のHCGの濃度を測定して行うようです。
尿中のHCG判定が簡単で、費用も安くすむため、一般的によく行われています。しかし、ごく初期の妊娠を見つける必要がある場合、または、流産か子宮外妊娠の鑑別の際には、血中のHCG濃度の測定が必要です。
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尿検査による妊娠判定では通常、尿中のHCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンを検出します。このホルモンは受精卵から発生する絨毛という組織(→のちに胎盤を形成するようになる組織)から分泌されるもので、妊娠した場合にのみしか検出されません。

ただし、高温期に黄体機能の保つためHCG注射を行った場合は、予定生理の頃に妊娠反応検査を行うと妊娠していなくとも反応が陽性になります。



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HCGは、卵巣に形成されている黄体を刺激して黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌を促し、これによって妊娠を維持しようとする働きを持ちます。
このホルモンが尿中に排出されるようになるので、これを検出することで妊娠の判定が可能になるわけです。
卵管内で受精してから子宮内へ着床し始めるまで約1週間、HCGが分泌されるようになるのも受精から1週間以上を経過してから、ということになります。さらに、妊娠判定検査薬で妊娠の判定が可能となる「尿中のHCG量が50IU/L以上」になるまではそれから1週間ほどが必要になりますので、どれだけ早く妊娠がわかるとしても受精から最低でも2週間以上が必要ということになります。 

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Q、なんでHCG注射を使うと、妊娠反応が陽性になるの?

LHという「排卵を促して黄体を形成させる」働きを持つホルモンですが、このLHホルモンの構造がHCGと非常に似通っていることが原因で、時としてHCGの代わりに妊娠反応を陽性としてしまうことがあり得るそうです。 LHの尿中の通常量は5〜10IU/L程度なので、「50IU/L以上」で妊娠反応陽性となる検査にはまず引っかからないのが普通ですが、排卵直前になると一時的に20〜50IU/Lほどに上昇するため、これが誤って妊娠反応陽性という結果をもたらすことがあり、これが妊娠判定の精度を落とす一因となっている、というわけです。
 以前に比べると、LHとの交錯もかなり少なくはなりましたし、その分妊娠判定において「間違って陽性になる」というケースは減っているのは確かですが、未だに妊娠ではないのに妊娠反応陽性となるケースがあることは間違いなく、これが「50IU/L」という単位にとどめてある大きな要因であると言えるようです。

◆◇◆尿中のHCGの値がサイトにあったのでそのまま載せますね!◇◆◇
採卵(または排卵)後、2週間目に陽性となります。しかし、この時期に尿で判定した場合、尿が希釈(濃度が薄くなっている状態)していると、判定が陰性になる場合もありますから、一般的には、採卵(または排卵)後、3週間目に行うとよいでしょう。
  判定日は、基本的に採卵(または排卵)日から2〜3週間目とお考え下さい。
胚移植の場合は、採卵周期と凍結胚移植では数え方が少し異なってきます。
採卵周期の場合は、そのままの日数と数えていただければ問題ありませんが、凍結の場合は、採卵何日目に凍結したかによって判定日がずれます。採卵後2日目(4細胞)で凍結した場合には、移植後12日目(14日-2)を2週間目と数えてください。ですから、採卵後5日目(胚盤胞)を凍結し、それを融解して移植した場合には、移植後9日目(14日-5)が2週間目となります。
2週 0.2mIU/ml
3週 20〜50mIU/ml
4週 50〜200mIU/ml  ← 妊娠判定頃
5週 200〜1000mIU/ml ← 妊娠判定頃
6週 1000〜6400mIU/ml
7週 4000〜12800mIU/ml
8週 4000〜256000mIU/ml
9〜10週 8000〜256000mIU/ml
11週〜 12800〜64000mIU/ml
HCGは妊娠10週くらいまでは上昇し続けるので下降しなければ全く問題ないそうデス。
また、胚盤胞2個戻してHCG数値が通常の倍の時は、双子の確立が高くなるようですょ。


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