染色体異常

夫婦のどちらにも染色体異常がないのに胎児が染色体異常で流産することはよくあります。
しかし習慣流産のように何度も流産を繰り返す夫婦はおよそ7%の割合で、
どちらかに染色体異常(転座)があるといわれています。
ほんの少し染色体異常があっても本人は気づかないことが多いので他に流産を繰り返す原因が考えられないときは、染色体検査を受けることになります。

★治療法
現在の段階では残念ながら治療方法はありません。
ただ、着床前診断があります。体外受精を行い、できた分割卵から割球(細胞)を一つだけ取り出し、その染色体検査を行い異常の認められない受精卵のみを子宮の中に戻してあげるということは可能です。

習慣流産の患者さんは妊娠はするので、本来、体外受精は必要ないのですが、着床前診断を行うためには体外受精による治療が必要不可欠になります。

この方法を用いることにより、染色体異常のある方の何回も繰り返される流産の悲しみからの回避が可能になります。
しかし、この着床前診断には「障害のある子どもを産みたくない」などという判断に行われると受け止められる場合もあり、倫理上の問題も抱えています。



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